顧客のために働くということ
角出賢司/東大工M2/分析担当/2019年2月登録/麻布出身/
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このブログでは、サクラスの学生インターンが同僚のインターンに対して、同じ目線、同じ立場からインタビューしていく。
今回は、前回のインタビュイーである西が、角出賢司さん(以下角出さん)にインタビューした。
(写真はすべて角出さん本人に提供してもらった)
角出さんは当時大学院1年生だった昨年2月にサクラスの一員となり、インターン生のなかでは古株として、様々な業務を経験している。仕事の質について社長からの信頼も厚い。そんな角出さんの、サクラスでのエピソードを聞いていく。
――サクラスでは何を担当されていますか?
主に分析の仕事ですが、いろいろなことをしてきました。サクラスの仕事には、コンサルティング、マーケティング、コンテンツという3つの柱があります。コンサルティングは、例えば購入者のビッグデータなどを分析するというものです。マーケティングは、分析した情報などをもとに、デジタルメディアなどを活用して商品の宣伝をお手伝いする仕事です。そしてコンテンツは、YouTubeの動画制作などですね。僕は昨年の2月に入ってから、3つとも経験してきました。
――とても幅広い仕事をされているのですね。では、それらの仕事を通して学んだことや、得たスキルなどはありますか?
はい。いろいろありますが、主に2つあります。
一つ目は、仕事に対する姿勢です。
二つ目は、事実を積み重ねて、付加価値のある示唆を出すことです。
――なるほど。まず、「仕事に対する姿勢」についてお聞きしたいです。
サクラスでインターンをはじめて1か月くらいのことです。
ある動画制作のお仕事があったのですが、僕自身は動画制作の経験はなかったため、会社が別途、動画制作ができるという個人の方に発注していました。しかし、どういう手違いからか、当日その人は来ず、会社の代表として自分がただひとり。カメラの使い方もわからない中、すごく慌てたのを今でも覚えています。結局無事に動画は撮れたのですが、とても反省する出来事でした。自分は当日時間通り言われた持ち物を持ってその場所に行けばよく、何かあったら助けてもらえるという甘えがあったのです。でもお金をもらって働くなら、「学生だから」というのは通用しないと気づかされました。だれかに助けてもらうことを考えるのではなく、何かあっても対応できるように準備することを学びました。
――かなりショッキングだった分、学んだことも大きかったのですね。では、二つ目の「事実を積み重ねて、付加価値のある示唆を出すこと」についてもお聞かせください。
主に分析の仕事についての話です。分析では様々な情報を分析して、例えば商品をより多く売るには今後どのようにしていくと良いか、などをクライアントに提案します。そこで陥りがちだったのは、クライアントが驚くような新しい情報を提供したいと思うばかりに、自身の仮説に沿って分析を進めてしまうということでした。でも、先に結論を決めて無理やり情報を集めることになってしまうので、論理的には無理のあるものになってしまいます。
仮説ドリブンであることも大切ですが、初めのうちは、欲張らないほうがいい。根拠に乏しい自分の「個人的な意見」を発表しても、経験が乏しい(と思われている)若手のうちは説得力がありません。データからわかる事実の裏付けを丁寧にとっていきながら、誰が見ても納得できる事実のなかに付加価値となるような、新しくて有益な情報を見いだすことができれば一番いいと思います。
――では、最良の結果を出すために心がけていることは何でしょうか?
クライアントが期待しているものは何か、クライアントが幸せになるにはどうすればいいかを考えています。
――インターンでここまで実践的で密度の高い経験と学びをできることは、あまりないのではないでしょうか?
本当にそうだと思います。クライアントがいて売り上げにつながる、そして失敗もあり得るような仕事を任せてもらえる。だからこそ、責任も感じますし、数字という結果を重く受け止めるようになります。
先ほども言った通り、サクラスでは「学生だから」という扱いはありませんが、その分「“やる気のある学生”を成長させてくれる場」だと思います。
就活で会社説明を聞く際にも、「仕事とは何か」「自分が実際に働いている姿」などをイメージしやすかったという点でとても役に立ちました。
――では、1年間サクラスで働いてきて、社長の池上さんはどんな方だと思われますか?
そうですね。常に相手のためになることを考えてくださる方だと思います。
例えば、僕が仕事で結果を出せなかった時のことです。普段は仕事の進め方について厳しいアドバイスを下さることもあるのですが、その時はどこが悪いといったことは何もおっしゃりませんでした。
普通は失敗した時こそ怒られるものだと思っていたのですが…。
あえて前向きに、自分なりに改善点を考える時間をくださったのだと思います。
他にも、仕事において大切なことをたくさん学ばせていただいて、とても恩を感じています。
この人のために、もっといい仕事をしようと思わせてくれる方ですね。
――最後に、これから入ってくるメンバーに一言お願いします!
成長材料はそこらじゅうに転がっています。何を得るかは自分次第!
「とても仕事のできる人」というイメージの強かった角出さんだが、現在に至るまでには失敗と成長を重ねてきたことがわかった。そして失敗を失敗で終わらせず、常に考える姿勢こそが成長にもっとも重要な要素なのだと、お話を通して感じることができた。そしてこれも、仕事や社内の体制を非常に短いスパンで改善していく社長を見習っているという角出さん。サクラスには、仕事を通して、そして社長を見て、自分なりの成長を遂げたメンバーたちがいる。もっと成長したいと思ったらぜひ来てみて欲しい。
今日のインタビュイー
角出賢司(すみで・けんじ)
麻布~東京大学工学部大学院在学中(2年)
2019年2月入社。サクラスでは分析業務等を担当。
(文/西香織=慶應義塾大学文学部3年)
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