学生としてではなく「プロ」として働く
今回インタビューしたのは片平玲さん。業務内容と工夫について聞いていく中で、片平さんからは1人のプロとして仕事をしているという姿を感じることができた。
ーーまずはサクラスに入った経緯を教えてください。
長期インターンを探していたところ、代表の池上さんからwantedlyを通じて連絡が来ました。元々知り合いも入っていることが分かり、2022年8月に入社しました。
ーー次に今までの仕事の変遷について簡単に教えてください。
22年の終わりまでは出版社さま向けの広告運用を行っていましたが、今年の2月からエンタメ領域の会社さまを支援するプロジェクトのマネージャーを務めていました。
ーー今回は後者のプロジェクトのお仕事についてお聞きできればと思っています。もう少し詳しくお仕事の内容について教えてください。
担当したことは大きく分けて2つあります。プロジェクトに参画する時点で先方に海外展開をしたいとの希望があり、留学の経験から英語ができるということで参画が決まりました。ですので1つは海外展開を担当しています。もう1つは先方がマーケティングなどの観点で必要になるデータをご提供するという仕事です。こちらではRPAツール(※Robotic Process Automation)を自ら作成し、定期的に必要になるデータを自動で取得しています。
さらにこれら2つが先方との仕事で重要なものであったため、プロジェクトマネージャーとしては定例会議での報告や質問への回答や先方とのメールでのやりとりなども担当していました。直近プロジェクトマネージャーは就職などの都合で他の人に変わったのですが、海外展開とRPAツールでのデータのご提供はまだ担当しております。
ーーではまず海外展開のさらに詳しい内容について教えてください。
海外展開の内容は、ある企画を行うために提携できる海外企業を探すというものでした。まずは先方の条件をヒアリングして、その条件を満たす提携先企業候補をリストアップ。その後、メールや問い合わせでアプローチしました。
次にアポをとってサクラスが提携の候補となる企業に先方がどんな企業であるかを説明し、興味を持ってもらえた企業と先方とサクラスの3社で会議を行いました。今は企画の具体的な内容について詰めているところです。
数字で言うと40社リストアップして、途中で追加になった条件に合致する25社にメールし、6社から返信が帰ってきました。4社とアポをとることができ、今も2社と具体的に話が進んでいます。
工夫としては、ロングリスト作成の段階では、ChatGPTとスプレッドシートを接続して定量データを取得するなどもしています。
ーー飛び込み営業のような形で提携先企業の候補を見つけたということですよね。そういった行動力も持ち合わせつつ、ChatGPTを用いて効率的にできるように頭も使っているということですね。頭を使いながら行動もするというのはサクラスのインターン生の目指す形ですよね。サクラスと提携の候補となる企業の会議は片平さんが担当されていたのですか。
そうですね。私とミリツァさんというインターン生で分担して会議を行っていました。自分たちだけで行う会議であったので、先方の説明をすらすらできるように練習しましたね。
ーー3者会議ではどんな役割を担当されているのですか。
司会と互いの翻訳を担当していました。ここでは翻訳の際に互いの意思とずれが生じてしまわないように細心の注意を払っておこなっていました。
ーー短期間にここまで広範な役割を担う機会は社会人でも珍しいのではないでしょうか。リサーチや営業、翻訳まで多岐に渡っていますね。次にRPAツールでのデータの提供についてさらに詳しい内容について教えてください。
先方が欲しいというデータをノーコードツールであるcoopelを用いて自動化してスプレッドシートにまとめるというものです。具体的にどんな調査であったかは言えないのですが、スクレイピングをして、そのデータを加工し、まとめるという形でした。
ーーRPAツールって実際どれくらい便利なんでしょうか。
もちろん簡単なリサーチであれば、手動でやった方がかえって楽です。しかし調べる対象が1000を超えており、定期的に行われるものであったので、RPAツールの作成は効果的だったと思います。メンテナンスする必要はあるものの、1回作れば、以降はプログラムを作動させるだけなので、やればやるほど時間短縮になっていると思います。
ーー苦労した点や工夫した点はありますか。
coopelではスクレイピングが思った通りに機能しないことがあって、それはほとんどcoopelがサイトの構造を把握できていないことによるものでした。なのでサイトの構造をchromeの検証ツールで把握して、どうすべきかを直接coopleに指示する必要がありました。この点はノーコードツールであってもエンジニアの知識が必要になったので大変でしたね。
ーー最後に一言お願いします。
今後は先方からデータ採集のリクエストが増えていることなどから、自分が学んだRPAの活用などを他の社員も引き継いで、顧客のニーズに対応していきたいと考えています。
(文/上野天郎)
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